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雪で思い出す

真っ白な誰も触れてない雪を見て、

思い出す。

 

いつか溶けてなくなる雪は、

溶けるまでは柔らかく、

冷たく、美しくそこにある。

 

色があるこの世界も、

降り積もる雪で世界は白に染まる。

 

心が洗われるようだと思った。

 

小さな頃、

雪が降れば歓び、

まるで犬のように外を駆けずり回った。

 

あの頃、

雪は私たちの大好きな遊び道具だった。

日が暮れるまで遊んで、

まだ明日雪がある事を望んだもんだ。

 

ところが、

大人になるにつれて、

雪が降ると嫌だと思うようになった。

明日の仕事…と、

明日を憂いた。

 

しかし、

そう思いながらも、

眼前に現れた雪はただ白く、

何年も前と変わらず美しかった。

 

なんだか、

泣きそうになった。

 

車の凍結を解除する為に雪の中を往復した。

ふと目に入った雪の中の自分の足跡。

 

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その自分だけの足跡を見たら、

なんだか笑みが零れた。

 

今まで自分は誰振り構わぬ世界を生きた。

 

それは後悔の道だったか、

栄光の道だったか、

思うことはあろうど、

どちらにしろ気にすることはない。

 

何故なら、

雪はまた降り積もり、

足跡を消して行くからだ。

そしていつか溶けて、

跡形もなくなるから。

 

つまり大事なのは、

今、

この時。

そう思わないか?

 

 

迷わず行け。

自由に駆けろ。

 

 

いつか溶けてなくなる雪は、
溶けるまでは柔らかく、
冷たく、美しくそこにあるのだから。